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日台社会学者対談:私たちの未来は明るいのか?

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コロナ禍でますます少子高齢化や未婚化が進む日本社会。台湾でも日本と同じような課題に直面している。今回、日台それぞれを代表する社会学者が、日本人と台湾人の結婚観や家族観、労働環境について、オンラインで対談を行った。家庭、恋愛、労働の切り口で、3回にわたり対談レポートをお届けする。 バナー写真:PIXTA



深刻な少子高齢化時代に突入した日本と台湾。それぞれの社会はどんな構造的問題を抱えているのか。両国を代表する高名な社会学者がオンラインで語り合った。全3回にわたって掲載する対談の第1回のテーマは、社会を構成する核となる「家庭」について。親との同居、別居の実態はどうなっているのか、それぞれの社会を知り尽くす両氏が語り合った。




日本と台湾で現代社会のありようを研究する社会学者のオンライン対談による両国の比較文化論。第2回のテーマは「恋愛」。日台の少子化問題の根底にある非婚者の増加は何に起因するのか。恋愛と結婚の関係性とは? 女性の高学歴化とともに変容が迫られている社会が機能不全となっている実態を明かす。



最終回は日本と台湾の労働環境について取り上げる。転職が当たり前で労働者の流動性が高い台湾。その一方、日本は長年、終身雇用制度に支えられ、転職の普及が進まなかったため労働者市場の流動性が低く、一度、職を失うと再就職のハードルが高く転職が容易ではない。子供への教育投資のあり方や、雇用に関する価値観を比較することで、日台の労働環境の違いが浮き彫りになった。



山田 昌弘 YAMADA Masahiro

1957年東京生まれ。86年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。2008年4月から中央大学文学部教授。専門は家族社会学、感情社会学、ジェンダー論。著書に『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書、1999)、『少子社会日本 もうひとつの格差のゆくえ』(岩波書店、2007年)、『家族難民』(朝日新聞出版、16年)、『底辺への競争』(朝日新書、17年)、『日本で少子化対策はなぜ失敗したのか』(光文社新書、20年)、『新型格差社会』(朝日新書、21年)など多数。


藍 佩嘉 LAN Pei-Chia

国立台湾大学社会学部特別教授、同大学アジア社会比較研究センター所長。米国ノースウェスタン大学博士課程修了。博士(社会学)。ハーバード大学、ニューヨーク大学、カリフォルニア大学バークレー校の客員教授を歴任した。専門は国際結婚、労働問題、教育と子育て。主な著書に、『拚教養:全球化、親職焦慮與不平等童年』(春山出版社、2019年)、Raising Global Families: Parenting, Immigration, and Class in Taiwan and the US (Stanford University Press, 2018)などがある。


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