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故宮博物館で范寬”谿山行旅”、郭熙”早春圖”、李唐”萬壑松風”

故宮博物館で10月6日から11月16日まで「鎮院國寶—范寬.郭熙.李唐」と称する北宋時代の国宝の山水画の展示が行われています。


山水画の頂点を極めたと言われる北宋の時代。その最高峰と呼ばれる范寬〈谿山行旅〉、郭熙〈早春圖〉、李唐〈萬壑松風〉の山水画(国寶)の特別展示(最適長期保存の為、展示は10年に一度との事)が行われていると、絵画に詳しい台湾人の友人から聞き、故宮博物館に行ってきました。


コロナ前は内外の観光客で溢れていましたが、今の時期は落ち着いていました。



画には素人なので上手く表現できないですが、遠景・中景・近景の大きな構図の中で、深山の峰峰、その間を動いているように見える雲海、断崖の山肌から細く糸を引いて水落つる滝、泡立つ渓流、寺院らしきもの、生活する人々の小さな姿が、徹底精細・緻密・ダイナミックに描かれていました。私は早春圖の中に描かれる人々の生活の小さな姿に暖かな親しみを感じましたが、何れも大作と言うに相応しい豪快さと完成度を感じました。


ふと思ったのですが、山水画の主役には、水と雲があります。いずれも白が基調で描かれるので、水墨で描く際には<輪郭によって示されていく>のですね。油絵の白色絵具で描かれるのとは全く異なる接近に、何かアジア的なものを感じました。。


あまりに知識がないので、あとでWIKIPEDIAで「山水画」を調べたのですが、そこに、今日観た画が代表として図示されており、約1000年前の人類の最高峰の画の一つを観れたのだと感じた次第です。眼福です。


(このページの写真は現物ではありません。コピーであり、実際の鑑賞の場では写真禁止です)







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