【供應鏈】GB300登場、「二次冷却革命」——双鴻・奇鋐・富世達が強い(3/10)

GB300來了 掀二次冷革命 雙鴻、奇鋐、富世達等成大贏家(3/10,經濟日報）概訳

輝達NVIDIAは今月中旬に開催されるGTC大会において、最新のGB300 AIチップを発表する見込みである。供給網の情報によると、GB300の消費電力はGB200と比較して大幅に増加し、冷却の必要性が一層高まることから、「二次冷革命」が引き起こされるとされる。これにより、水冷プレートの導入がさらに拡大するだけでなく、水冷クイックコネクタの使用量もGB200と比べて四倍に増加する見通しである。  

GB300は全面的に水冷方式を採用することから、台湾の冷却業界における主要企業である双鴻Auras（3324）および奇鋐AVC（3017）は大きな商機を得ることになる。さらに、水冷クイックコネクタを供給する富世達Focitek（6805）や時碩Global Tek（4566）などの企業は、「二次冷革命」における中核的な役割を担い、より多くの水冷部品を円滑に機能させる使命を負うことになる。加えて、クイックコネクタの使用量が四倍に増加することで、富世達および時碩はGB300の市場投入後、出荷量の急成長が最も顕著な企業となる見込みである。  

輝達は、米国西海岸時間の3月17日から21日にかけて、カリフォルニア州サンノゼにて年次GTC大会を開催する予定である。業界の予想によれば、輝達の最高経営責任者（CEO）である黄仁勳氏が新世代のGB300 AIチップを自ら発表する見込みであり、今年のGTC大会の最大のハイライトとなると考えられている。

業界関係者によると、輝達はGB200から水冷技術の導入を開始し、従来の空冷方式を段階的に置き換えることを目指しており、これが第一波の「冷革命」を引き起こした。GB300は、計算能力の向上に伴い、消費電力がGB200よりもさらに増大し、電圧要件もより高まる見込みである。このため、台達電DELTAがGB300の主力電源供給業者となると予想されており、今年のAIサーバー向け電源の市場価値は大幅に向上すると考えられている。また、PSU（電源供給ユニット）の出力も、従来の3kWから5.5kW、8kW、10kWといった高出力製品へと移行する見込みであり、消費電力の増加を明確に示している。

GB300の消費電力増加に対応するため、内部設計にはより多くの水冷冷却部品が組み込まれ、電源管理設計もより複雑化している。これにより、水冷プレートや水冷クイックコネクタの使用量が増大し、「二次冷革命」を引き起こすと見られている。

特にクイックコネクタに関しては、GB300はGB200よりも多くの水冷配管を必要とし、配管の密度も高く、仕様も若干異なることから、需要が一段と拡大している。業界関係者の推計によれば、GB300のクイックコネクタの使用量はGB200と比較して四倍に増加する見込みであり、現在もなお供給が需要に追いついていない状況である。

クイックコネクタは冷却液の輸送を担い、複数の水冷部品を円滑に連携させる役割を持つが、水冷冷却部品の中でも特に漏水のリスクが高い要素である。GB300の演算能力がさらに向上するにつれて、冷却の必要性が増大し、それに伴いクイックコネクタの使用量も拡大していくと考えられている。

台湾メーカーの中では、奇鋐が輝達に水冷部品を供給する一方で、同社が出資する富世達がクイックコネクタ分野にも進出している。これにより、奇鋐グループはGB200の水冷およびクイックコネクタ市場を独占する形となっている。

富世達の董事長である黄祖模は、同社のクイックコネクタがすでに量産出荷されており、GB200およびGB300の供給網に同時に参入していることを明らかにした。現在、注文が相次ぎ、供給が追いつかない状況であり、価格も非常に良好である。出荷の勢いは四半期ごとに増加しており、出荷量は数倍の成長が見込まれている。

時碩に関しては、台湾および中国本土の両工場でAIサーバー向けの水冷クイックコネクタを生産している。供給網の情報によれば、時碩はすでにGB200向けのクイックコネクタを供給しており、GB300向けの水冷クイックコネクタについても、顧客のスケジュールに応じて最終開発段階に入っている。今後、顧客の要求に合わせて出荷を開始する予定である。

時碩はAIサーバーの供給網に参入するだけでなく、顧客と連携して新製品の開発も進めている。また、中国・無錫工場での自動車部品の出荷増加に加え、アメリカのトランプ前大統領によるシェールオイル採掘の再開が工業用途の出荷拡大を後押しすると見込まれている。市場関係者の予測によれば、時碩の今年の業績は大幅な成長を遂げ、新たな最高業績を達成する可能性が高いとされている。