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【企業】Bizlinkは2025年楽観視、生産ライン移転が新たな機会(2/19)

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  • 2月19日
  • 読了時間: 4分

貿聯樂觀看待2025 產線移轉有望帶來新契機(2/19, Digi) 概訳

 

高性能計算(HPC)および半導体製造装置(SPE)分野における堅調な需要が2025年の成長を牽引する見通しである。これまで市場の景気について慎重ながらも楽観的な見方を示していたが、貿聯の董事長である梁華哲は、市場の成長に対して楽観的な評価を示し、2025年には四半期ごとの成長が見込まれるとしている。

 

貿聯BIZLINKによると、AIの推進によりHPC関連の売上はグループ最大の収益源となるだけでなく、同社はNVIDIAの直接的なパートナーとなった。GB200向けの大電力コネクターやバスバー(busbar)、ラック(rack)用電源ケーブルがNVIDIAの推奨供給業者(RVL)に指定されている。さらに、アクティブイーサネットケーブル(AEC)の出荷量は世界一を維持しており、多くのクラウドサービスプロバイダー(CSP)からの供給業者として認定されている。

 

半導体製造装置(SPE)分野に関して、貿聯は、従来のシンガポール本社および米国カリフォルニア本社に加え、2024年末に東欧のEASYS s.r.o.を買収し、欧州での生産能力を拡大したと述べている。さらに、台湾・台南工場も関連顧客の認証を取得し、貿聯のSPE業界における展開は欧米アジアの3大陸にまたがるものとなった。

 

貿聯は、2024年11月にスロバキアのEASYS s.r.o.と米国のCable Connectionの2社を買収したことを明らかにした。EASYSは東欧に位置し、半導体製造装置事業の需要を満たすだけでなく、機器組み立て(Box Build)およびシステムインテグレーション(System Integration)の生産能力と技術力を強化する役割も果たす。さらに、同社の米国カリフォルニア本社、シンガポールおよびマレーシアの工場との協力により、シナジー効果を発揮し、各事業のグローバル展開を強化することが可能となる。

 

加えて、高速コネクター、特殊ケーブル、半導体製造装置用途の高性能製品の研究開発および製造に特化した台南工場は2024年に稼働を開始し、ISO 9001およびUL認証を取得した。顧客の認証を取得次第、量産体制へと移行する予定である。さらに、インドネシアのバタム島に建設された新工場は、高速ケーブルおよび工業用・車載用の複雑なワイヤーハーネス組立に特化し、すでに完成している。貿聯は、世界的な生産拠点の整備によって顧客の需要に応じた生産拠点の調整が可能となり、関税問題への対応力も強化されると述べている。

 

梁華哲は、関税引き上げの発表を受け、即座に顧客へ通知を行ったと述べている。顧客側も過去の経験から状況を理解しているものの、米国では大量生産には適さず、小規模生産に限定されると指摘する。貿聯はすでに米国内に一定の生産能力を持つものの、大量生産を行うのは現実的ではないとしている。一方で、同社は世界各地に生産拠点を持ち、顧客の要望に応じた調整が可能であるため、生産ラインの移転が新たなビジネス機会を生む可能性がある。

 

貿聯の総経理である鄧劍華は、生産ラインの移転は短期間で実施できるものではなく、慎重な計画が必要であると指摘した。また、貿聯の製品はOEM/ODM企業に納入されるため、関税引き上げが同社に及ぼす直接的な影響は限定的であると述べている。同社は引き続き「顧客の近くでサービスを提供する」という方針を推進し、各工場への追加投資については実際の需要と環境要因を踏まえて判断する方針である。

 

2025年の市場動向について、貿聯はHPC事業が引き続き急成長すると見込んでいる。加えて、機器組み立て(Box Build)およびシステムインテグレーション事業の売上貢献拡大が期待される。家電事業においては、欧州の有名家電ブランド向けにカスタマイズされたPRCD(携帯型漏電遮断器)の納入実績が56万台を超え、2025年にはさらなる出荷増が見込まれている。

 

さらに、貿聯は鉄道業界でも好調な業績を示している。シリコンケーブルは新北市のMRT環状線フェーズ2で採用されており、カスタマイズ製品事業部が設計したジャンパーワイヤーシステムは、ドイツ・ミュンヘン市の新型鉄道車両に採用された。大量出荷には時間を要するものの、3~5年にわたる安定した受注が見込まれる。また、AIの進展に伴いヒューマノイドロボット産業が急速に発展しており、貿聯はこの分野の開発にも取り組んでいる。現在、主要顧客のロボット製品も貿聯との共同開発の成果であり、同社は市場に優れたソリューションを提供することに注力している。

 

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