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【企業】シャープはブランド経営に専念し、カメラモジュール事業は鴻海が引き継ぐ(12/27)

夏普專注品牌經營 相機模組事業鴻海接手(12/27)概訳

 

シャープ(Sharp)は27日、カメラモジュール資産を鴻海(Foxconn)の子会社であるFullertain Information Technologiesに譲渡することを発表した。シャープによれば、この譲渡により設備事業に関連する投資負担を軽減することが可能になるとしている。

 

鴻海の董事長である劉揚偉は、今後の半導体事業についても適切かつ意欲のある取引相手を見つけて取引を進める予定であり、鴻海自身が買い手の一つとなる可能性もあると述べている。

 

シャープは現在、ブランド開発に注力する方向へと積極的に事業を転換している。これに関連し、過去には日本ソフトバンクや積水化学との協議を次々と締結してきた。今回、子会社であるSharp Sensing Technologies(SSTC)が保有するSaigon Stec(SSTEC)の株式を鴻海子会社のFullertain Information Technologiesに譲渡することを発表した。また、シャープおよびSSTCが保有する固定資産もSSTECに譲渡し、Fullertainとの間で関連契約を締結した。

 

シャープは現在、強力なブランド企業としての地位を早期に確立することを目標に掲げ、ブランド事業を中核とした業務転換を推進している。一方で、投資負担が重い設備事業については、事業構造の改革を進めるとともに、他社との連携方針を採用している。

 

カメラモジュール事業に関して、シャープは成長を支援できる協力パートナー、すなわち顧客のニーズを満たす投資力と生産能力を有する鴻海と協議を重ね、最終的に合意に達した。本譲渡を通じて事業承継を実現し、持株譲渡後はSSTECがシャープの連結範囲から外れることとなる。

 

シャープのカメラモジュール関連事業の承継について、劉揚偉は次のように述べている。シャープにはかつてブランド事業と部品事業という2つの異なるビジネスモデルが存在したが、今後はブランド事業に専念し、部品事業は徐々に縮小していくという方針である。

 

劉揚偉によれば、これまでシャープのブランド事業は毎年500億円から600億円の利益を上げてきたものの、特にパネル事業においては毎年1,000億円から2,000億円の損失を計上し、ブランド事業の利益がすべて相殺される状況であったという。

 

そのため、シャープの経営を引き継いだ後、部品事業を縮小し、ブランド事業に専念する決定を下したとしている。このような方針により、研究開発や市場拡大に継続的な投資が可能となり、ブランド事業の利益を年間500億円から1,000億円へと倍増させることを目指すとしている。

 

また、劉揚偉は、シャープの部品事業がパネル、半導体、カメラモジュールの3分野に分かれていることに触れ、これらについても順次対応を進めていることを明らかにした。中でも半導体事業の譲渡先については、鴻海が候補の一つとなる可能性があるが、最も適切かつ意欲のある相手を選定する方針であると述べた。

 

なお、シャープの部品事業に関する整理は2025年3月末、すなわち2024年度の会計年度終了時までに概ね完了する見通しである。

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