台達電砸百億 組氫能國家隊 百萬瓦電池測試平台啟用(經濟日報、12/13)概訳
台達電、5年間に300百万ドルを投資し、台湾の水素エネルギー産業を牽引
台達電Delta(2308)は昨日(12日)、来年からの5年間で3億ドル(約1000億台湾ドル)を投資し、台電、中鋼、中油と連携して「水素エネルギー国家チーム」を結成することを発表した。台達電の会長である鄭平氏は、同社が水素エネルギー産業を先導し、関連する産業チェーンを連携させると述べた。さらに、国内での材料供給チェーンを構築し、世界的な競争力を強化することを目指すとしている。
水素エネルギー分野への本格参入
台達電は、台湾南部科学園区(南科)において、台湾初のメガワット(MW)級水電解製水素および水素燃料電池の試験プラットフォーム「台達ゼロエミッションサイエンスラボ」を稼働開始した。鄭平氏は、ゼロカーボン排出が国際的な合意と政策の方向性であり、水素エネルギーが重要な脱炭素化の道筋を提供すると強調した。同氏は、台達電が毎年投資を拡大し、台湾の水素エネルギー技術革新を支援していくと述べた。
製品計画と供給チェーンの構築
台達電は、水素の製造と燃料電池技術のコンポーネントおよびシステムの試験と検証を事業の中心とし、国内の水素エネルギー供給チェーンを構築する計画である。2026年には少量生産を開始する予定であり、年間燃料電池生産能力は10MW、固体酸化物水電解製水素(SOEC)は年間30MWに達すると見込まれている。
実験施設の完成により、台達電は水素エネルギーの発展に既に7千万ドルを投資しており、量産段階ではさらに5年間で3億ドルを投入する予定である。
水素エネルギー技術の多用途展開
鄭平氏は、水素エネルギーの低炭素排出特性が、交通、産業製造、長期蓄電、低炭素燃料、分散型電力網などの多くの用途に適していると述べた。同社が研究開発している固体酸化物燃料電池(SOFC)は、再生可能エネルギー、蓄電設備、電力管理システムと組み合わせることで、低炭素かつ高効率の分散型電力網およびエネルギー管理ソリューションを提供する。
また、固体酸化物水電解製水素技術は、工業プロセスの廃熱回収と組み合わせることで、水蒸気から水素を生成し、鉄鋼業、アンモニア製造、合成燃料などの産業で炭素排出削減の重要な代替エネルギーとして活用できる。
水素エネルギー国家チームの結成
台達電は、台電、中鋼、中油と連携して「水素エネルギー国家チーム」を結成し、関連するパートナーが炭素中立目標を達成するための支援を行う。中鋼グループは廃熱の回収を担当し、台達電と百徳は製造を担当する。これにより、中鋼、中油、台電などの企業での応用が期待されている。
具体例として、中鋼の二酸化炭素年間排出量は約1900万トンであり、2030年には4.2万トン、2050年には24万トンの水素が必要と見積もられている。中鋼は台達電の重要なパートナーであり、中鋼工場内でPOC(概念実証)生産ラインが設置される予定である。
技術革新と地元化の推進
鄭平氏は、台達電が電力電子、制御、冷却などの重要技術を統合し、固体酸化物燃料電池(SOFC)および水電解製水素システム(SOEC)の完全なシステムを開発していると述べた。同社は台湾国内の多数の強力な産業パートナーと協力し、材料の地元化を段階的に進める計画である。製水素電源、電池スタック、システム統合技術の開発を通じて、燃料電池の製造・販売だけでなく、顧客向けの包括的なソリューションも提供できる体制を整えている。
これにより、台達電は水素エネルギー分野でのさらなる成長を目指し、台湾および世界市場での競争力を一層強化することを目指している。
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