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台湾総統及び立法委員選挙

台湾総統及び立法委員選挙があと5日、今週の土曜日(1/13)に迫った。今回の総統選挙は、米中緊張関係が続く中で、世界の注目を集める選挙となっている。1950万人(総人口約2300万人)の有権者の民意が問われる。


前回2020年の総統選挙は、香港の民主化デモの影響もあり、一国二制度による統一を拒否する民進党の蔡英文氏が過去最高の817万票を獲得して当選した(投票率75%)。


今回の選挙は、2期8年毎に交代してきた民進党と国民党の政権が交代するのか?外交政策含め現政権の政策継承、米国との関係強化を進める民進党で現副総統の頼清徳氏か、中国とのより安定的関係強化・経済関係強化を謳う現新北市市長の国民党の候友宜氏か、既成2大政党の争いに期待できない層や若者に人気があると言われる元台北市長の民衆党の柯文哲氏か?


10日前の最終世論調査では頼氏がややリードし、候氏が急追していた。台湾でも選挙の神様と言われる小笠原教授は23/12/22の時点で「論点はだいたい出尽くし、台湾内政上の構造要因からみれば頼氏が逃げ切る可能性が高い。しかし、断定するのはまだ早い。突発的な事態やスキャンダルの暴露、外的要因が影響する可能性は否定できない。終盤戦で野党逆転のシナリオはあるのか、中国の介入は選挙情勢を変えうるのか。いよいよ大詰めだ。」と述べている。


同様に注目するのは同時に行われる立法委員選挙。定数113名、小選挙区比例代表並立制。選挙前は、民進党が過半数を占めていたが(61人)、今回は過半数割れするのではと言われている。その場合、たとえ民進党の総統になったとしても、ねじれ国会となり政策執行・運営は難しいものになる。第三政党の民衆党がキャスティングボードを握る可能性があるとも言われている。


台湾の立法委員選挙の比例名簿は、女性が半数を下回ってはいけないという割当制がとられている。あまり知られていないかもしれないが、台湾での女性立法委員の比率は42%と高い。


市民の高い関心と投票率、自由選挙で、台湾の民主主義は内部的には安定していると感じる。

(参考)選挙の神様と言われる東京外語大学小笠原欣幸教授のHP



by OneO 24/1/8



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