さて、新竹縣義民祭と言えばやはり「神豚」。豚を大きく育てて重さを競います。山羊は角の長さを競います。毎年動物愛護団体から抗議をされますが、家族ぐるみで義民祭に備えて、豚においしいものを食べさせ冷房の効いた快適な部屋で豚を育てます。客家人が苦労に苦労を重ねた時代のなごりですかね。旧暦7月19日には測量を終え、毎年旧暦7月20日午後に義民信仰の総本山「褒忠亭義民廟」に30位までの「神豚」が集められます。この日は地方名士もお参りに参加します。
今年の貴賓は蔡英文総統!!!
さて、30位までの神豚と神山羊が義民廟前広場に集められる「献午供」。
このような枠に広げられて飾られます。
ちなみに、この枠昨日、北埔で見ました。多分この子。
毛を飼って模様を作ります。
パイナップルをくわえるのは基本。
神山羊はめいっぱいオシャレします。
1番印象的だったヤギ。目が悲しそうだからやはりサングラス必須。
絵のタッチが昭和
昔はこんな展示方法だったのかも。
麺で作られている。
中元のお供えにパイナップルがダメなのはホーロー人の考え方かね?ここは本気の客家語圏(海陸腔)だから大丈夫なのかな?
全体図
「好兄弟」達が悪さをしないように見張る「大士爺」。両隣の家みたいなのは「寒林院」「同歸所」という、好兄弟たちの宿泊施設。
いろんな神様集合
「好兄弟」がシャワー浴びるところもあります。
「糖粥」を食べて平安を祈ります。いただいたのは客家餅と緑豆スープ。
昼過ぎに義民祭は終わり、神豚たちは祭典区へ移動し、中元普渡等色々な宗教儀式が夜まで続きます。全て終わったら神豚の肉を親戚等に分け与えるそうです。今年の祭典区から「令旗」が返還されて義民祭は終了します。
2020年11月1日まで北埔の鄧南光影像紀念館と義民廟では「義民影像回顧展」が行われています。一般から募った過去の義民祭や義民祭の写真展。
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Naomiformosaさんの好意で「台湾ビジュアル辞典」より、このページに転載許諾いただきました
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